さて、学生のほうは、バス旅行で気が抜けてしまったような卒業予定者も目立ちます。「卒業」といっても、もう日本語を勉強する必要がなくなったわけではなく、ましてや日本語のすべてを知り尽くしたわけではありません。謙虚に、そして向上心を持ち続ける、こういう姿勢が勉学に限らず、仕事でも人間関係構築の上でも、社会生活全般において高く評価されるのです。真面目だった学生が急に堕落していくのを見せ付けられるこの時期は、1年でいちばん辛い季節でもあります。
そういう中で感心させられたのは、今日のクラスのLさんです。卒業式以降も残る学生よりも活発に発言し、質問し、この学校にいるうちに一つでも多くのことを吸収しておこうという心意気が強く感じられました。先学期の11月頃は中だるみだったのか、欠席も目立ったのですが、文字通り有終の美を飾ろうとしているかに思えます。こういう学生を1人でも多く育てるには、どうしたらいいのでしょうか。やはり、教師自身の仕事に取り組む姿勢に跳ね返ってくるのでしょうか…。
金原 宏
Posted by KCP

