12月のJLPTの結果が届き、学生たちに配りました。今日の私のクラスでは、SさんはN2に合格、OさんとJさんはN1に不合格でした。Oさんは総合点では合格点を上回っていたのですが、読解が基準点を下回り、残念な結果になりました。Oさんはなんとなく不満げな顔でした。
合計点がある基準以上なら合格でいいじゃないか、というOさんの考えもわからないでもありませんが、私は各試験科目に穴がない人を合格にするというJLPTの考え方のほうを支持します。いい方向に制度が変わったと思っています。
語学は、コミュニケーションのツールです。KCPでは読む・書く・聞く・話すの四技能の力がバランスよく伸びるように指導をしています。これはどの日本語学校でも同じでしょう。だから、たとえば聞く力が極端に弱いのに、無条件で上級というのはおかしいと思います。「読み書きの力は上級だけど、聞いたり話したりする力はまだ中級だね」、という評価なら妥当だと思います。JLPTの考え方はこれだと思います。
だから、いずれは、「読み書きの勉強はもう十分だから、聞いたり話したりする力を伸ばして、全体として上級レベルになりたい」なんていう要望に応えていくようなカリキュラムも必要になってくるでしょう。四技能セットじゃなくて、ばら売りを望むような学生も表れてくるのではないでしょうか。そうなると、授業のあり方も今とはかなり違ったものにしていく必要があります。
Oさんは、授業をしていても読解の力が弱いと思います。確かに今は上級のクラスに在籍していますが、その壁を越えない限りだれもが認める「上級」とは言えないでしょう。Oさんは大学進学が決まっています。大学に進学しても、真の上級を目指して、日本語の勉強に力を入れていってもらいたいところです。
Posted by KCP

