充実した留学生活


 明日の中間テストの準備をしているところに、去年の卒業生のHさんとLさんが来ました。Hさんは千葉から、Lさんははるばる神戸からです。2人とも元気そうで、大学生活を楽しんでいるのがよくわかりました。
 神戸の大学に進学したLさんは、言葉の端々に関西ことばが混じるようになり、地元に定着していることがうかがわれました。芸術系の大学なので制作に追われているのですが、それが楽しいのだそうです。スタジオで日本人の学生と一緒におしゃべりしながら課題に取り組んでいると、時間を忘れてしまうみたいです。作品の写真をいくつか見せてもらいましたが、思わずうなってしまうようなすばらしさでした。また、ちょっぴり自慢げに作品を見せるLさんの表情が、実に生き生きとしていました。行きたくて行った大学で、したくてたまらなかった勉強をしていることがよくわかりました。
 自分の作品について日本語で説明しようとする時に、日本語力が足りないことを感じさせられると言っていました。確かに、それは単に文法や語彙を知っていればいいという問題ではなく、自分の思いを相手に伝える表現力であり、コミュニケーション力であるのですから、JLPTのN1レベルなどというのとは別の次元の話です。
 そういうLさんの話を聞いて、私は芸術系志望の学生に対して行ってきた指導が決して間違っていなかったと確信できました。自分の作品のモチーフ、それを作るのに苦労したところや工夫したところ、それに込めた思いなどを語ることが、芸術系の学生には求められるのです。
 そんなふうにして鍛えられたからでしょうか、Lさんの日本語は1年前に比べて格段に進歩していました。芸術上の議論ができるからこそ日本人学生と友達になれるのです。コミュニケーションが取れるからこそ、関西ことばを覚え、神戸の中心部でアルバイトができるのです。今年は夏休みも制作に励むと言っていました。本当に充実した学生生活を送っているのでしょうね。
 今年の卒業生の1年後はどうなのでしょうか。Lさんのように全身で留学生活をエンジョイしているような学生になっていてもらいたいです。

Posted by KCP

2012/02/15 15:46 2012/02/15 15:46
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